プラス思考が成長の鍵
仕事の内容は?
旅館のフロントに立ち、お客さまのお迎え、館内の案内、お茶出しなどの業務を担当しています。最初はぎこちない接客でしたが、先輩方に付いて、立ち居振る舞いや会話術を学んでいきました。立ち仕事で体力も使いますが、2カ月の研修期間を終える頃にはだいぶ慣れました。高校生の時の就職活動は?
地元が好きなので、高校入学時から県内で就職すると決めていました。大正屋に行きたいと決めてからは、面接での振る舞いや言葉遣いなどをしっかり練習して試験本番へ。面接では想定外の質問もあって緊張しましたが、相手の目を見て笑顔で答えることを心がけました。いい印象を残せたようです。入社のきっかけは?
食品製造に興味があり、伊万里農林高の食品化学科に進みました。しかし本格的に進路を考えた時、人と接し、笑顔にできる仕事に就きたいと考えが変わりました。不安はありましたが、先生や家族が「接客業は向いている」と背中を押してくれました。大正屋は母が若い時に働いていて、小さいころからよく利用する旅館。県外で仲居の仕事をする姉からも話を聞いて、働くなら大正屋がいいと考えました。
仕事のやりがいと現在の目標は?
お客さまに「ありがとう」と言われ、笑顔でお見送りできた時はうれしいですね。旅館は宿泊だけでなく、温泉や昼食、宴会でも利用されますし、海外からの観光客も多いので毎日新しい出会いがあります。いろんな要望や問い合わせにも臨機応変に対応し、また利用したいと思ってもらえる接客を目指したいです。休憩中や休日の過ごし方は?
休憩中は社員食堂で先輩たちや清掃など他の係の人たちとおしゃべりしたり、すぐ近くにある寮に戻って一人の時間を作って気分転換したり。休日は母と一緒に温泉やおいしいお店を探しに出かけ、お客さまとの話題づくりに役立てています。就職を考えている高校生にひと言
社会人にとって会話マナーは欠かせません。学生の時から正しい敬語の使い方や、できれば英会話も勉強した方がいいと思います。社会に出てすぐは失敗が多く、落ち込んだこともありました。でも「だんだん上達していこう」という思いで一つずつ仕事を覚えていきました。悔しさをばねに変え、プラス思考で頑張る気持ちが大切だと思います。